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会員の趣味・特技

update:2019-08-15 15:41

山水石に熱中              井盛 敏幸さん(石狩市)

 水石とは、床の間等で石を鑑賞する日本の文化、趣味であり、主に自然の風景の一部や動植物の姿・紋を備えもつもので、時を経て持込み(古さ)の味が出て来た自然石を台座、また水盤に砂をしいて、掛軸また盆栽を添え飾られることが多い。
 縁あって、札幌愛石会員(広報理事)と旭川水石会員になり、数年前から一生一石の景を求め、石の魅力に熱中している。(更に趣味が増え、家族は呆れ顔)
 石質が固く黒いものが珍重されるため激流の川に良い石が多いとされるが、全国的に枯渇しており良質な大きな石の採取は望めません。
 最上級とも言われている、石狩川の神居古潭石も同様で、他に沙流川上流の幸太郎石、知内川の千軒石、空知川石等々があるが、ダム工事また山林管理で鉄柵で封じられており、場所は限られている。神居古潭石に類似してるトマム石を、6年前に生まれて初めて鵡川上流での探石、形があり座りの良い石(底が平面に近い)をと、リュックに熊避け鈴を付け川底を覘くも、中々見つからず手ぶらで帰るのも悔しく、駄石(形質がさほどでない)を数個リュックに入れ、肩を落としていた帰る寸前に、まずまずの段石に恩恵を受けました。その後も揚石を庭で養石(雨風で古色付)しております。             
 台座作成は深川古潭水石会で数回教わり、彫刻刀また電動工具等で完成するまで、時を忘れつい夢中になります。
 自宅室内には大小合わせ150石余り陳列、晩酌時はテーブルに石を置き、手で撫でることによる光沢で癒しを感じ、ついつい量が増すこともある。               
 旭川水石展、北海道連合展等に出展し、昨年の全国展in北海道では米国、伊国等からも出展来道され、侘び寂びの石談議に花が咲きました。愛石家の人達は書画、骨董、盆栽など手掛けますが、盆栽は幾度も枯らし悲しい思いから断念。
 自宅庭園は石組で、枯山水を造り、雨降りは黒く光輝く石の情景は、緑で引き立る庭木と調和し、空間を表現し、何も言わない石が雄弁に自然を語る様を見て心が安らぎます。庭木の剪定また冬囲いに追われ、じっくり眺める時間はないが、他愛石会の懇親と探石で動き廻り、足の裏のツボを刺激することでの健康体で、年相応に過ごしております。

台座作成中の井盛さん

自宅庭園の枯山水

 
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