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会員の趣味・特技

update:2013-12-29 20:31

鳴野一美(手稲区)

    生まれて初めてヒグマに遭遇した知床連山を背に(2013年7月)

          40歳からの山登り
       〜北海道百名山踏破を目指して〜
                              
 私の登山歴は、40歳のNTT名寄勤務時代に当時の廣川局長に誘われ、借り物のザックを背負い、山好きの仲間と一泊2日の天塩岳残雪登山からスタートしました。
その後、利尻富士、旭岳、芦別岳などに連れて行ってもらい、山登りの厳しさと楽しさを実体感しました。
名寄から異動後は多忙な現役時代でもあり、自宅近くの山々を軽登山する程度でしたが、60歳で完全退職した今では、車中泊をしながら北海道全域の山々をおもに“一人歩き”で楽しんでいます。
ここ数年は、登るのはまだ体力が残っている「今でしょ!」とばかりに、年間20〜30くらいの山々に登っています。
今や、山登りは私の生涯最高の趣味となり、きっかけを作って頂いた廣川さんには感謝に堪えません。
 中高年にとっての山登りの魅力は、何と言っても心身の健康にとても良いことです。
早朝から夕暮れまで、山頂での休憩時間以外は殆ど歩き続けることが多く、脚力(体力)、持久力、忍耐力などが自然に身について、ここ数年は風邪などひいたこともなく、これも山登りの効用かと思っています。
また、どの山登りにも、一回の山登りには3度の楽しみがあります。
1つ目は、次はどこの山に登ろうかな?と色々と下調べをして決める楽しみ
2つ目は、登っている時の空の青さ、雲の流れ、風のそよぎ、小鳥のさえずり等を感じながらの爽快感、達成感
3つ目は、自宅に戻り写真の整理やガイドブックなどを読み返して、思い出を噛みしめる楽しみ
等があります。
40歳から始めた山登りも振り返ってみれば、北海道百名山踏破も夢ではなくなり、あと数年後の古希を迎える頃までには、何とか目標を達成したいと考えています。
未踏の山は、殆どが数日のテント泊が必要な奥深い日高の山々なので、そう簡単にはクリアできそうもありませんが、体力と相談しながら何とか・・・・・。
新年を迎え、今年は山登りでもやってみようかな?とお考えの中高年の皆さん、是非、次のアドレスにメールをください。まずは手始めにゆっくりと藻岩山に登り、一緒に楽しい汗をかき爽快感を味わいませんか!
<naruno100721@gmail.com>

〜羅臼岳登山口から1時間程登った急坂のところで遭遇したヒグマ〜

 周りの風景を楽しみながら登山道を歩いていたところ、突然、15m位先の登山道の真ん中で、好物の蟻を掘り起こし夢中で食べているヒグマに遭遇しました。
 首から上が金色に輝き、体がビカビカに黒光りしている300kgくらいの大物でした。
 遭遇した瞬間、彼(or彼女)の眼と眼があったのですが、相手は平然としていました。
 こちらは生まれて初めての経験でしたので一瞬、息が止まり体も硬直しました。
 知床のヒグマは、日高などのヒグマと違い、人馴れしていると言われており、鈴の音などで人の気配を感じても逃げないので本当に困りものです。ここのエゾシカも同じですが・・・・。
 近くに数人の登山者がいたこともあり強い恐怖感はなかったのですが、撮った写真をみると御覧のとおりピンボケしているので、相当あわてていたんですね。(一人だったら撮る余裕なし)
 30分位待機して、ヒグマが他の場所へ移動したのを確認してから再び登り始めたのですが、その周辺は強い獣の臭いが残っていました。
 知床は鈴をつけて登っても遭遇する危険があるということ、運悪く出会ってしまったらあわて騒がずに相手が去るまで静かに待つこと(硬直して動けなくなる、が本音)を体験した縦走でした。
 
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